とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第4期
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 新たなステージへ!

事業レポート  Report

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期4日目
講義「地域住民自治とビジネス」

日時:令和3年9月15日(水)16:00〜18:30
会場:オンライン(Zoom)

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期の4日目が開催。とやま呉西圏域の地域住民自治とビジネスをテーマに,「人口減少と住民自治組織」と「南砺市の小規模多機能自治の取り組み」について講義を受け,課題と自社ビジネスとのつながりの可能性について討議した。

講義①「人口減少と住民自治組織」

講師:富山大学地域連携推進機構 地域連携戦略室 講師 塩見一三男氏
4日目「地域住民自治とビジネス」: 講義①「人口減少と住民自治組織」

人口減少時代において新たな役割が期待される自治会等について講義。

  • 自治会・町内会等と地域運営組織
  • メッシュでみた富山県の将来推計人口
  • 地域運営組織の先進事例(島根県雲南市,鳥取県南部町)

質疑応答


  • 雲南市が成功した要因は何か?
  • 市長のリーダーシップ大きい。地域へ出向き厳しさを説明し地域で自主的な動きが出たこと。知恵を出し,応える人材がいたことが大きいと思う。
  • 雲南市の地域疲弊度は富山呉西圏域と比べて近いモノがあるのか?
  • 地域的には似た状況はあるが圏域全体でとらえると都市部があるので雲南市の方が厳しい

講義②「新たな地域づくり~小規模多機能自治~」

講師:一般社団法人なんと未来支援センター 事務局長 定村誠氏
4日目「地域住民自治とビジネス」: 講義②「新たな地域づくり~小規模多機能自治~」

南砺市での小規模多機能自治の取組みについて講義。

  • 南砺市の人口推計と現況
  • 地域づくり協議会等の設立の経緯
  • 南砺市型小規模多機能自治の特徴(市内全31地区で地域運営組織)
  • 地域づくり協議会の部会構成
  • 地域づくり協議会の抱える課題と対策(地域住民とのコミュニケーション,空き家の増加,交通の不便,少子高齢化,人材確保,コロナ禍による自粛,自然災害,福祉,その他)
  • 各地区取組み発表会・情報交換会の開催
  • 各地区取組の紹介
  • 小規模多機能自治の目標

個人ワーク

「地域住民自治」の分野において,自社で取り組める課題解決の行動を考えた。

4日目「地域住民自治とビジネス」: 個人ワーク

グループワーク

グループに別れて,個人ワークの結果を共有した。

発表

個人ワーク,グループワークの結果を踏まえ,自社で取り組める地域課題解決の行動について発表した。

浅見(直)研究生

自分の集落では自治的な動きをしているが高齢者で将来の人材確保をポイントに施策したら面白い。農業を中心に人の流れをつくり移住を目標にしており農業と楽しいことを創りたい。女性と若者がでてきやすい交流イベントを考えたい。空き家へ移住して整備しているのだが基地的な集える場所があるだけでも大切と思った。密環境回避の田園イベントも考えている。

宮脇研究生

人が少なくなる中で発生する課題の一覧資料が勉強になった。雲南市の事例が興味深かった。地域の人が動き出した成功要因を引き出すコトが重要と感じた。富山へのIターン希望者と接する予定があるが,行政サービス的な案内より実際移住生活を楽しんでいる人の話を伝える方がワクワク感を伝えることができると感じた。

日名田研究生

婚活イベントとか行政主導のモノには自分たちは全く興味が涌かない。楽しそうにしている人がやるイベントの方が魅力を感じ集客力があると感じる。若者の行動意識とのズレを感じる。少子化は若者がどう動くかがカギであり,若者の行動を考えたイベントにするべき。氷見は獅子舞の後継者の課題もあるが地域イベントとしての可能性もあると考えている。

浅井研究生

私のエネルギーの源は楽しさと考えている。楽しくないとヤル気にならず苦痛しか残らない。地域に暮らす人が何をしたいか楽しみたいかの視点で地域課題解決に結びつけた方が効果的。面白いことをいっぱいやりたいが,行政と地域に暮らす人に若干面白さの感覚にズレを感じる。子どもの1票も平等にアンケートをとるという手法が興味深かった。世帯アンケートは大人が一人で書いてしまい若者の意見が全く反映しない。

浅見(裕)研究生

増えつつある耕作放棄地を活かす動きをしたい。自宅を地域内外の様々な年代の人が立ち寄れる場にしたい。如何に多くの人を巻き込んでいくことが大事だと思っている。地域づくり協議会で集落の教科書的なモノをつくろうという動きがある。それとは別に伝統や文化を掘り起こし残すことをしていきたい。地域の串柿や獅子舞,古民家などごく当たり前のモノにも発見がある。

講評

塩見講師


  • 今日の話を聞いて浅井さんの抱える課題に参考になる事例はあったか?
  • 浅井研究生
    :できることはいっぱいあった。水道検針や安否確認、施設管理など可能性を感じた。スキルが無くてもできる仕事を市職員でなく民間・地域へ委ねることは大切。
  • 今日の話で本業に繫がるサポートになるものはあったか?
  • 宮脇研究生
    :動物が住み始めるような家屋はリフォームより解体の方が賢明。防犯上解体するという選択なら本業につながる。やってみたいと思ったのはリサイクルセンター
  • 若者のワクワクや地域文化と本業を結びつけることはあるか?
  • 日名田研究生
    :思いつかない。若い従業員もいるが多くは子育てを終えた世代で接点はわからない。

定村講師

南砺市でも地域の課題をビジネスで解決する「なんと未来創造塾」を小規模多機能自治と共に開催している。協議会の課題をビジネスにしていくことは難しい感じがするが,課題を解決することで信頼感が生まれそこから仕事が生まれる可能性はある。例として婚活イベントを担う人が住宅建設リフォーム業の方で結婚して家を建てるときには相談に来る。移住者の世話もしていて古民家のリフォームを受注している。地域の課題が直接ビジネスにならなくても本業が盛り上がると思っている。南砺の婚活は市主催だが,市民で運営しており,10年で200組,市内住居だけで150組,誕生した子どもは100人という実績を残して県内でも注目されている。

オブザーバー:財務省北陸財務局 小林氏

皆さんがワクワクできる,地域の方の居場所ができるなど地域の共通価値と皆さんのビジネスが結びつくような話になれば良いなと感じた。南砺市の取組でコミュニティに課題を持つ中でオンラインの環境整備などにも取り組まれている健康づくりと活気のあるeスポーツなどを結びつけ居場所づくりなどできないかと思い拝聴していた。外から学生を呼び込むことができたら面白いと思った。

研究生の一言

今日のプログラムの中での『自分の気づき』などを一言で発表した。

浅見(裕) 研究生

自分の住む地域づくり協議会の動きを見たい

浅井 研究生

仕事をどうするかの視点だったが,日々の暮らしをどうするかが大切と改めて感じた

日名田 研究生

人口0の地区が増えてもコンパクトシティになれば良いと思った

宮脇 研究生

危機感

浅見(直)研究生

楽しさのデザイン。持続性・時間軸を意識した楽しさ。前提として場所づくりをやりたい。