とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第4期
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 新たなステージへ!

事業レポート  Report

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期6日目
講義:空き家の有効活用による地域活性化とビジネス

日時:令和3年10月13日(水)16:00〜18:30
会場:富山大学高岡キャンパスH282教室

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期6日目が開催。
呉西地域における空き家問題の現状や空き家活用の方向性に係る講義と,射水市の空き家活用を通じた起業家育成の講義を通じて,研究生自身が自社で挑戦できる取組について検討を行った。

講義①「空き家活用と街のリ・デザイン(再構築)」

講師: (公社)富山県宅地建物取引業協会高岡支部長 酒井誠氏
6日目:講義①「空き家活用と街のリ・デザイン(再構築)」

呉西圏域の空き家事情と課題、新しい活用の展開について講義。

  • 現在の空き家事情(10年間で1.5倍増)
  • 呉西圏域(富山県)の空き家状況(空き家数6万戸,高岡・氷見・魚津・黒部は全国平均上回る)
  • 空き家増加の背景(人口減少社会と高齢化社会)
  • 空き家の課題(放置によるリスク,空き家未活用によるリスク)
  • 国や自治体の取り組み(制度,補助金,最新の空き家バンク事情)
  • 空き家の新しい利活用(地域活用事例,賃貸運営事例,クラウドファンディング活用事例,コンセプト型賃貸や民泊利用事例,シェアオフィス型の活用事例)
  • ライフシフトから街のリ・デザインの考え方

講義②「ミライズIMIZUの取組み」

講師:(株)プロデュース 代表取締役社長 新川篤志氏
6日目:講義②「ミライズIMIZUの取組み」

射水市の空き家を活用したインキュベーション施設型シェアオフィス事例を紹介。

  • インキュベーション施設型シェアオフィス事業企画までの経緯
  • シェアオフィス「ミライズIMIZU」概要(入居条件,施設・設備案内)
  • 入居起業家へのサポート特徴,スキルアップのフォロー
  • 起業家を育てるのは何故か
  • 起業による地域活性化への展望
  • 株式会社プロデュースの事業展開と新規事業への挑戦
  • ビジネスとブランディング(価値の共有化,リスクヘッジ,ビジネスの視点)

グループワーク

本日の講義テーマ(空き家問題,利活用と地域活性化,起業家育成等)に関連し,各自の会社でできそうなこと,繫がりそうなことを話し合い,挑戦できそうな取り組みやメンバーの考え,感想を共有した。

6日目:グループワーク

発表

各研究生が今日のテーマに関連して取り組めることや考え・感想を発表した。

浅井 研究生

軽度障がい者施設とカフェの運営をしているが、カフェに繫がる食品加工の場や作業所に空き家を活用できないかと考えている。

竹中 研究生

宿泊施設を新たにチャレンジしたいと考えている。現事業の食品加工段階でのロス素材の活用を考えており食品加工の仕事として浅井さんの事業と繋がれるのではないかと考えている。

米山 研究生

不動産と違うジャンルのビジネスを求めてこの研究所に参加したが,自分の得意分野・収益できるところに拘ることが継続させるため,チャレンジしていく上で意味があり重要なポイントである事を教えていただいた。いろんなジャンルからの視点から自分の得意分野へ繋げていきたい。

平 研究生

仕事で空き家問題に接することも多く興味を持って講義に臨んだ。余裕がなかったり,リスクが恐くてできなかった分野でもあった。自社の空きスペースを多機能のコミュニティ場所をつくりたいと考えており,食住をみんなで過ごせる場にするのが理想で,様々な部分で繋がれたら良いと思っている。

河原 研究生

研究生同士の多業種で繫がるだけでも空き家・空き店舗の利用ができる可能性を感じた。

宮脇 研究生

空き家が13.6%もあると言うことが衝撃だった。高岡氷見が全国以上だということも驚きで、改めて地域のことを勉強しなければという思いが高まった。自社で直結すると考えればリフォームだが,モノをどう伝えるかを考えさせられ,どんな生活ができるか付加価値をつけるかがポイントだと感じた。

浅見(裕)研究生

当面は自宅での事業を考えていたが,近所が空き家になったという情報があり,将来的にそちらの活用を考えてみたいので具体的に考える参考になった。コミュニティつくりをしたいので研究生の皆さんと一緒にできることも考えたい。

日名田 研究生

自社は地元に根ざす部分では関係が無かったが,ECコマースに関連して,空き家を撮影スタジオにシェアしたりシェア店舗運営など1つの拠点として活用することも考えられる。

講師からのコメント

酒井講師

小資本で早く立ち上げる業態はネットやデリバリーがある。仲間で協力してやることは有効で,事業所をシェアすることでのコスト減になる。良い商品があればネットやデリバリーの活用で販路の可能性は拡がっている。ライフシフトには色々な形があり,小さな商売,地域貢献ボランティア,サイドビジネスを増やすこともライフシフトである。空き家活用のコンサルをおこなう場合は実際の物件を確認した上で自分でイメージしてからアドバイスしなければいけない。高齢化社会へ向けて,何が売れるか考えて商売するだけでなく,自分たちの商売で高齢者たちをどう使うか考えることも大切である。事業の中で人材を活用することもポイントとなる。

新川講師

自分が在籍していた1期とは全く違うディスカッションの雰囲気に驚いた。一緒にやろうとか連携意識の強さを感じた。お互いが次の段階として具体的な事業実現へ進めばシナジーとなる。ビジネスで無いものをつくるコトより,あるモノとあるモノを掛け合わせて新しいモノをつくる方が近道。このように異なる業種のプロの人間の連携で新しい事業を生みだしていくことは素晴らしいこと。チャンスはドコでもあるので皆さんのコラボレーションでこれまでに無かった事業ができることを楽しみにしている。

塩見講師

今日の話の中で,ミライズIMIZUの取り組みで将来お客となる事業者をどう増やすかを考え今の利益を考えないバリューチェーンの構築を考えている。この後の講義でもバリューチェーンを取り上げる予定となっている。