とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第4期
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 新たなステージへ!

事業レポート  Report

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期7日目
講義:地域資源の再生とビジネス

日時:令和3年10月27日(水)16:00〜18:30
会場:富山大学高岡キャンパスH282教室

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期7日目が開催。埋もれた地域資源の付加価値を高め,持続可能な地域づくりや地域活性化に取り組む事例の話題提供を踏まえて,自社で挑戦できる取組の可能性について討議した。

講義①「家’sの取組(遊休資産の活用)」

講師:(株)家’s 代表取締役 伊藤昌徳氏
6日目:講義①「家’sの取組(遊休資産の活用)」

高岡へ移住し,古民家ゲストハウスや地域で処分に困る古家具の再生販売に取り組む地方発のビジネス展開事例について講義。

  • 古いもの(old)×新しいもの(new)=本当に新しいもの(the new)
  • 家具、木彫り熊アップサイクル事業(捨てられるモノに付加価値をつける
  • 時代に合わないモノを時代に合わせる(アーティストと連携して価値創生)
  • アーチストや職人ネットワーク構築
  • 空間アップサイクル事業(サステナビリティとデザイン性を追求した空間づくり,遊休家具を活用した空間デザイン,リノベーション住宅)
  • アップサイクル時に心がけていること(人を巻き込む,モノに敬意を払う,場所や用途を変える)
  • 事業で大事にしてること(打席に立つ,PR活用,地方という武器)

質疑

  • ライフアップ箪笥他の価格について
  • 海外へ出すモノは付加価値を付け,価格が高いほど反応が良い
    アーティストの付加価格となる
  • どうやってアーティストや職人と繫がったのか?
  • 職人はイベントでの出会いや市のデザインセンターからの紹介。アーティストはインスタグラムから直接交渉。
  • 大量生産のベニヤ箪笥などアップサイクルはしないのか?
  • 今は無垢材のものに絞っている。合板は加工する際にボロボロになるなど手を加えにくい。先には取り組んでいきたい。
  • 箪笥のサブスクリクションの反応は
  • BtoBにはイベント利用などで反応が良かった。BtoCは基本的に苦戦
  • 北海道でなく何故富山だったのか,メリットは?
  • 良い意味で知らないことが良かった。富山は人の縁で選んだが,ものづくりの町で食や人の環境も良かった。繋がりの無い場所での起業は何故?というメディア受けしたことはメリットになったかも。

講義②「(株)伊蔵が取り組む地域資源の活用」

講師:(株)伊蔵 代表取締役 服部容子氏
6日目:講義②「株)伊蔵が取り組む地域資源の活用」

(株)伊蔵が取り組む小矢部市の中山間地での地域資源を活用した民泊事業やカフェ事業,体験事業等の展開事例とマーケティングについて講義。

  • 土蔵造りの大型門を改修した「カフェバッシュワーバリ−」の紹介
  • 実家敷地内の建物を改修した民泊施設「別邸金峰庵」の紹介
  • 経営理念(地域・自然・文化・伝統を大切にしながら,時代の変容に合わせた地域発展を目指す)
  • 抱える地域課題(急な人口減少への対応,土地建物の負債化,農林業の崩壊)の解決を,地域資産を活用し,伝統文化を守り,持続可能な地域づくりを考える。
  • 移住者増,雇用増,この地域に新たな付加価値を与える地域のリプランディング
  • 木の葉の里プロジェクトについて(ビジョン,事業内容の紹介)
  • 強化現代を生き抜くためのマーケティング4.0
  • 購入心理分析(AIDMA理論),新規市場普及率を表すイノベーター理論
  • SWOT分析,クロスSWOT分析で活用できる地域資源を強みとして認知
  • ペルソナの作成,カスタマージャーニーマップの作成が鍵
  • PDCAサイクルの実施,ボトルネックの解消を優先

質疑

  • 移住者世帯を3世帯としたのは理由があるのか
  • 現世帯が38世帯なので1割弱を呼びたいという思いで設定した

グループワーク

本日の講義テーマ(「自社資源,地域資源への新たな付加価値」「持続可能な地域づくり」)に関連し,参加研究生が2グループに分かれ,各自の会社で挑戦できそうな取組を話し合い,メンバー各自の考えや感想を共有した。

7日目:グループワーク

発表

各研究生が今日のテーマに関連して挑戦できそうな取組や感想を発表した。

竹中 研究生

伊藤さんの「まずはやってみる」の行動に共感。私も同じタイプで引き続き前に進んでいきたい。服部さんのカフェに訪問してみたい。

浅見(直)研究生

興味深く聞かせていただいた。行動することは起業において大切なことだと思った。自分の弱みは手放した方が行動できると改めて感じた。箪笥のリサイクルの過程が面白く,片付けを適正にする事業化するスキルは参考になった。片付けに価値のわかる人が携わることで資源となる。移住のビジョン,農林業の形を変える,若い人を育て移住させるということはやりたいと思った。持続可能にするためにビジネスをつくり地域資源に入れていくことは大変参考になった。

浅井 研究生

エネルギーの高さと行動の思い切りの良さに感心した。思いを持って前へ前へ進む大切さを感じた。高岡の地域資源をいかに活かすか,モノがドコにあるかで価値が違うので今いる場所へ何を持ってくるか,何を生み出すかにより発信するモノが違うと感じた。

浅見(裕)研究生

中山間地へ移住して田舎が宝の山に感じている。理想やヤリたいコトがいっぱいあり混乱していたが1つにコンセプトを絞り込んで取り組んでいくことが大事だと思った。

河原 研究生

仕入を抑えるという部分が重要と改めて感じた。リノベーションではエイジングやアンティーク処理を施すなど新しいモノにするだけではなく今日の話は仕事に繋げていきたい。マーケティングの話を聞き地域の状況を調べしっかりやっていかなければと思った。

米山 研究生

大変解りやすく総合的に活用させていただきたい。SWOT分析などやり課題や弱みを整理したい。モノの整理や再活用といった分野は具体的なアイデアが出てきた。協力を仰ぎたい。

木村 研究生

面白かったのは伊藤さんのとりあえずやってみて進める事業展開と服部さんのマーケティング理論で計画性ある事業展開のスタイルの違い。動いて人と繫がっていくことは大切であると思った。

講師からのコメント

伊藤講師

現状を皆さんと共有させていただいた。自分の状況を客観視できる良い機会となった。必死になっているときに箪笥や熊と出会ったという限界に達して何かと出会うという感じだった。半年後1年後に出会ってココまで来たと言えるように頑張っていきたい。

服部講師

起業して毎日色々な人と新しい出会いを得られたことは一番の財産である。開業して3年間過ぎた。雇用を維持するため, 新しいチャンスを生かし日々努力していきたい。次のステップアップのために新しいことに挑戦し成長していきたい。